2014年2月26日水曜日

壁面照明と艦橋、第2甲板周辺の工作

ガイペロン級のキットは、素組で楽しむのであれば1時間程度あれば複雑な構造にもかかわらずサクサクと組める凄いキットですが、電飾を絡めるとちょっと事情が変わってきます。作業工程を考えると甲板を階層毎にブロック単位で進めた方が効率が良さそうなので今回は第2甲板を軸に組み立てる工程をご紹介します。
先ずは第2甲板を中心に第2甲板の壁面と第3甲板の壁面、艦橋、エンジンまでを1体化します。
1・壁面の照明を透明化。劇中のとはディティールが違いますが、キットの形状でもなかなか良いのでそのまま。先ずはキットの該当箇所を切り抜いてプラ棒を使って照明部位を抜きます。抜いた部分はクリアパテで埋めて照明を再現しました。(グリーンのパーツはキット、グレーが加工したパーツです。)
2・照明3つにチップLEDを1つを目安に配置し結線。チップLEDは秋月さんのサイドビューを使用しています。側面が光るタイプで薄いので便利!詳細はこちら
壁面パーツの裏側は黒、シルバーを重ねて塗装し、しっかり遮光。更に遮光用のパーマセルテープ(黒いテープ)を貼ってからチップLEDを固定しています。
3・船体内を照明ボックスのように光らせます。なるべくムラなく光らせたいので全体を銀色に塗装しておきました。サイドビューのチップLEDは白色なので、クリアな照明部にクリアイエローを塗装しています。
4・第4甲板も同じように製作しています。配線が見えますが、このようにブロック毎に作ったパーツを最終組立時に結線して行きました。
上記のように第2と第3甲板壁面を第2甲板を中心に纏めてしまいました。それなりに光ってくれたので一安心。(画像は照明部にクリアイエローを塗装していない時)
次に艦橋を作ります。
1・艦橋パーツをクリアレジンに置き換え、窓部分のみを使いキットパーツに接着し黄色のLEDと緑のチップLEDを設置。
2・劇中では羽?の先端が光ってますが、無理なので根本付近に0.25光学繊維を埋め込みました。
3・2の光学繊維を緑のチップLEDに接続。レーダーも薄くしています。
4・艦橋後端のトンガリの1本を延長しました。
艦橋の首?は船体パーツに接着し、多少ディティールを入れました。
これらを組立ていきますが、先ずは船体のパーツで第3甲板に固定する箇所をパネルラインに沿ってカットしています。上記画像でわかるかな・・(^_^;)
艦橋のみ先に塗装しています。窓をマスキングゾルでマスキングしてからしっかりと遮光出来ているかLEDを光らせたままで塗装しています。
エンジン部分も接着。第2甲板を軸にするとエンジンや船体パーツと甲板の間に出る合わせ目を消す事が出来ます。必ずしも合わせ目を消す必要は無いのですが、ここいらは好みで。
この後に第1甲板も固定してしまうので、甲板と艦載機(の1部)を塗装してしまいます。
今回はここまで。次回は左舷のレーダー等々のご紹介を予定しています。

2014年2月23日日曜日

ゴチャメカと甲板

ガイペロン級多層式航宙母艦<バルグレイ>ついに販売されました!ので、モデルグラフィックス誌2014年3月号にて作例記事を書かせて頂いたバルグレイの製作について簡単にですがいくつかピックアップして紹介させて頂こうと思います。
製作の方向についてはある程度の”自由”を頂いたので、折角ならとちょっと遊んでみました。
先ずはいつものように劇中の物語/設定を拡大解釈(^_^;) <バルグレイ>は3隻のガイペロン級の中では最新Verで、先端に索敵強化のレーダーなりの機能が追加されました。しかも急遽作戦に参加する事になった。って事は急ごしらえ的なディティールはありだ!って事で第2、第3甲板横にSF映画のプロップ的な要素(皆様よく知るアレのイメージ)を入れてみました。
1、キットの壁を切り取ります。直線なので楽ちんです。
2、プラバンでゴチャメカを入れるトレンチを作ります。
3、1/700艦船パーツとプラ材を各種用意してコツコツと。
4、トレンチの構造はこのようになっています。
皆様がよく知っているアレ(しつこいw)とは違い、ここの高さは実寸でも5mちょっとくらいの厚みしか無いので、住居スペースは無く(点光源は無し)先端につけた新装パーツの補器類のイメージとしました。
続いて甲板関連の電飾を。ゴチャメカ入れて遊んだので、ここは真面目に劇中のイメージを出来るだけ再現します。
先ずは各甲板内の天井ですが、丸い照明が沢山並んでいます。これが再現出来れば、甲板を明るく照らす事も出来ます。
先ずは完成後まったく見えない天井の意匠ですが、何も無いのも寂しいので簡単な意匠をスジポリし、この交点に光学繊維0.5mmを植えて行こうと。
こちらが完成形です。
パーツ内は遮光の意味で黒く塗装しておきます。更に甲板には誘導灯があり、こちらは0.25mmの光学繊維を植えて行かなきゃいけない(^_^;)・・画像のように高さも無いのでプラ厚は可能な限り薄く削り、光学繊維についても束にして厚みが出たら収まらないので重ならないように。光学繊維を直角に曲げ、接着すると光量が減るのでなるべくやらないのですが、幸いにも今回は問題無く製作出来ました。(事前にちゃんとテスト済みでしたけど、全力でホッとしました。)
追記:光学繊維の接着はエポキシ接着剤を使っています。

第4甲板は誘導灯のみだし、第2、第3は上記の方法で製作し、LEDについてもそれぞれの後部に設置可能なのでそれほど大変では無いのですが、第1甲板はちょっと薄い上にLEDの置き場が無いんですよね。なので・・
先ずはプラ厚については透けるくらいまで薄く削り、光学繊維を束ね、LEDを設置する事は不可能なので後ろ側の矢印部分を開口します。甲板上にあるブラストディフレクターも一旦開口し、プラバンで蓋をしました。
で、”光学繊維を束ね、パイプに通しLEDを設置する”を縦にし、第2甲板の後方に落として逃しました。最終的に第1と第2甲板を一体にする予定だったので出来たようなモノでした。ここだけは綱渡り工作。因みに露出している光学繊維は”青”で第2甲板分とLEDを共有します。パイプ内にはそれぞれ光学繊維が束ねてあり、3本が”黄色”1本が”緑”です。

今回はここまで。次は壁面照明をご紹介致します。